先週の反省


小倉。
土曜メイン【西日本スポーツ杯】
◎オメガスピリットは13着。
まず悔やむべきは予想の時点で本馬の能力を過大評価していた点。
どういうことかというと、
本馬が昨年、勝利を収めた500万の小倉芝1200m、有田特別。
勝ちタイムは1分8秒2。
同日、同距離にて施行の3歳未勝利戦のそれが、1分7秒9。
比較上時計の平凡さもさることながら、戦った相手も弱かった。
これが今回、ユタカ人気も手伝って、2番人気。
危険性を考えれば、バッサリ切っても良い存在であった。


さて勝ったのはモンローブロンド(3人気)。
本馬は2歳のデビュー戦を小倉芝1000m戦で迎え、
57秒1という好タイムを叩き出してこれを勝利している。
それも、②着に準OPにも駒を進め、砂の快速型としてならしたマルカフレンチ、
さらに③着には後の小倉2歳Sにて、③着となるコスモフォーチュンを従えてのもの。
近走は芝1600m戦を中心に使われ、前走は久々の1200m戦ながら道悪。
だいたい、阪神JFに直結しない、
素軽いスピード型が幅を効かすファンタジーS(GⅢ)を連対しているスピード◎馬だけに、
今回の良馬場+高速決着の約束された芝1200m戦は条件的にまさに狙い目であった。
そりゃあ復活するに決まってる。


②着テイエムポイントは一昨年、昨年と当地小倉にて良績有り。
また前走の敗因も落鉄によるものと明らか、巻き返す気運は十分であった。
全く、見落としが多々あったどうしょうもないレースであった。


日曜メイン【博多ステークス】
スパルタクスは10着。
しかし驚いた勝ちタイム1分45秒2。
開幕週ではあるが、何というタイムであろうか。
気になって、過去小倉芝1800m戦で45秒台の決着となったレースを調べてみた。
該当したのは
昨年の開幕週に施行の北九州記念(GⅢ)が1分44秒7〔メイショウカイドウ
更に一昨年の開幕週、北九州記念(GⅢ)が1分44秒1〔ダイタクバートラム
一昨年の開幕週、古馬500万下が1分45秒9〔ゲイリークィンビー〕
そして3年前の北九州記念(GⅢ)が・・・。
とまあ準OP+開幕週なら当然の結果というべきタイムであり、
例年並みといって良い。
ならば持ち時計ではトップクラスであり、
昨年の北九州記念④着だった◎が来てもいいはずなのに。
敗因は道中のペース。
最近の好走は、前半がゆったりと流れ、
これを楽に追走して、直線ピュッと抜け出して、粘る形。
ピタリ嵌ったのが、今年の石清水S(1600万下②着。)
思えば、昨年の北九州記念は四角先頭からの粘り込みであった。
今回はディープサマーとチェリーライオーが絡み、前半1000mが57秒7のHペース。
まず先手は不可能という考えを持てば、◎にはしなかっただろう。
今回は何とか流れにはついて行ったものの、直線お釣りなく失速。
今後は流れが緩む少頭数レースでの巻き返しを期待したい。


②着のマヤノグレイシーについては断然人気であったし、文句はない。
問題は勝ったアップドラフト。
元々がダート馬であり、芝での実績は力の要る阪神芝2500mでの6人気②着。
当時、馬券を取ったもんだから、
ただのパワー十分、芝もOKの馬ぐらいにしか思っていなかった。
が調べてみると、芝は今回で4戦目。
しかも、1、2戦目が力の要る阪神コースであり、
前走の京都戦が初めてのキレ味、素軽さを求められる舞台。
これを難なく、勝ち切ったわけだが、
内ピッタリを割ってきた川田騎手の好騎乗にばかり、目を奪われ、
きっちり評価をする事を忘れていた。
いきなりこれをこなしたのは、相当な資質なしには出来ぬ芸当。
また典型的に京都芝外回りは不得手と言われるエルコンドルパサー産駒。
そのエルコン産駒でありながら、上がりを34秒2でまとめて勝ち切って見せたのである。
つまり、馬が一変したというのではなく、潜在的にこの馬場をこなせる能力を備えていた。
という事になるのである。