今日の出来事

kannbenn2004-09-01


不良債権の如く膨れ上がった洗濯物を一掃すべく近所のコインランドリーへ行くことを決意。旅行先でお土産に買った和菓子なんかが入ってる大きめの紙袋を一杯にあれしたのを両手にさげていざ出発。途中、いつもと違うランドリーに行こうと思い、いつもよりちょっとだけ多めに歩く。ほどなくして到着。
と、ランドリーに一歩足を踏み入れて仰天。そこのランドリーは壁という壁、さらには天井にいたるまで、どこもかしこも隙間無くびっしりと著名人の似顔絵が貼り付けられていたのである。日常中の日常たるコインランドリーでこんな光景に出くわしたもんだから驚きも倍だ。ずっとビックリしているわけにもいかないので、とりあえず洗濯を開始。で、洗濯が仕上がるのを待つ間、どうにもこうにも暇やし、僕の他に誰もいないので一枚、一枚じっくり鑑賞する。
貼り付けられた似顔絵は、ほとんどが紙に鉛筆だけで書かれたものばかり。どれも同じようなタッチで描かれているので作者は同一人物と思われる。にしても素晴らしい出来栄え。山藤章二が運営する塾のような印象派な感とは正反対の具象なものばかり。ほんとにそっくりそのまま生き写し。にしても描かれている著名人の幅が広い。
芸能界はSMAPからチャーリー浜。スポーツ界は長嶋茂雄からラモス瑠偉を通って競馬の馬まで。政界にいたっては小泉はじめ歴代の総理大臣。の中に平沢勝栄議員がいたと思ったら、その横に毛沢東がいてさらにシュワルツネッガーがいて、さりげなくビン・ラディンまでいる状態。とまあほとんどの所を押さえている。
しかし一体何のために。管理人の道楽かなあという答えで落ち着こうとしていた所、僕の目に飛び込んで来たのは、室内を見渡せる位置に設置された2台の監視カメラ。なるほど納得。これは下着等を盗もうとする輩対策だったのだ。全方向からこれだけのメンツに見られているのでは罪悪感が増幅し、さすがに下着を盗もうとする心も萎える。でしかも、ここは国際都市TOKYOであるからして、一見何でやねんと思うビン・ラディンやブッシュ、毛沢東にシュワルツネッガーなんかの似顔絵は外国人対策に貼り付けているに違いない。
そうだ絶対そうに決まっている。そうに違いない。もうどうせやったら、キリストとか孔子とかペレとかマイナスイオンとか“最後は精神力が優りましたね”とかオンリーワンとか鳴き砂とか二十歳で会社を興すとかカリスマ性のあるのばっかり題材にしたらどうでしょうか。以上、全く説得力もカリスマ性の欠片もない読みづらい文章でした。合掌。