俺達は都会に群れをなすカラスだ

朝青龍強いなあ。
これで5場所連続優勝。
今場所こそ、優勝は厳しいんではなかろうかと、途中思ったが、
終わってみれば唯一の2敗を守り、キッチリと決めてみせた。
2敗後の相撲は、持ち味の大胆さはなりを潜め、かわってじっくりと繊細に進める、磐石の取り口。
勝ちに行けば鉄板の強さだった。

通算優勝回数も、武蔵丸を抜き外国出身力士としては歴代1位。
一時はバッシングに晒され、外人が何で唯一の横綱なんだ。
なんて言葉も聞かれたが、その強さで周りを黙らせたか、相撲人気の低迷か、そんな陰口も聞かれなくなった。
逆に今、放映されている洗濯洗剤ボールドのCMに出ている朝青龍をみると、親しみやすさや、スター性まで感じる。
結局、横綱の気品、風格なんてのは、最近の一連の騒動を見れば、何やねんとなるばかり。
ならば今の時点で、一般の僕らの発想を越えて、強く、逞しく、豪快で良いではないか。
確かに今、日本人力士がパッとしないのは寂しいが、ここまで国際化すれば、この流れは当然で、逆に今まではあまり考えられなかった、戦術面の進化とかがあるかも知れない。
結構相撲も、その選手の特徴とか、戦い方を覚えながら見ていると、楽しかったりする。
それは何でもそうか。
相撲もあれだが、プロレスもヤバい。
不景気な時ほどわかりやすいモノが受けるとは言うが、にしてもヤバい。
ストーリーがどっか行って、その場しのぎのマッチメークよろしく状態が慢性的に続いている。
札幌で藤田が、あれだけけなしていた二代目IWGPベルトを橋本に捧げたシーンなんか、どうしょうもない。橋本をダシにして、客入れようというのが見え見え。
ならもう橋本を巡って、旧橋本派と脱橋本派で対抗戦をやれば良い。
で最後は、それでもみんな橋本が大好きだー!って大団円になって終わるという。
これも大した事ないなあ。
レスラーの死というのは、現場サイドからすれば非常に難しい事だろうなというのがあらためて分かる。