ジムでオッサンが黙々とベンチプレスをしながら、時折、小声で『おもっ。』と言っていた。

今週のメインレース

札幌7日目メイン 第10回エルムステークス(GⅢ)

会社で暇なので戦力分析だ。

アッパレアッパレ【叩いた上積み認めるも】
3歳時には、交流GⅡ名古屋GPを含め、ダート戦を6勝し、一気に未勝利からオープンにまで上り詰めた好素材。翌年には川崎記念に1番人気で出走するなど、さらなる活躍を渇望されたが、脚部不安から2年間休養。久々となった前走はさすがに惨敗。道営の雄を鞍乗に迎えた叩き2戦目のここは距離不足も重なり、付いて回るだけで精一杯か。

エドモンダンテス【重賞級を相手にどこまで】
叩き3走目となった前走は果敢に先行し、押し切る強い内容も、得意の小倉プラス前残りの馬場が味方した感。先行した際の粘りは認めるも、前走が初のオープンと、相手強化となるここは通用するか試金石の一戦。ダート戦◎の父だが、傾向として札幌は一息なだけに血統的にも個人的には消し。

カイトヒルウインド【使われて大きく前進】
崩れない堅実な走りで昨秋はオープン戦を連勝。それも2着にヒシアトラスプリサイスマシーンを従えてのVなら価値は高い。前走は不得手の久々に重い斤量が影響して惨敗。2キロの斤量減と叩いた上積みを考えれば一変の期待は十分で、昨秋のデキに戻ればここは主役のシーンも。

サイレントディール【近走芝で一息も、砂替わり◎】芝の重賞も制しているが、トゥザヴィクトリーゴールドアリュールを輩出のSS×ヌレイエフの配合ならばやはりここが能力全開の舞台。実際、敗れたダート戦は全て2000m以上のレースで、フェブラリーS2着、圧勝の武蔵野Sを見るに距離的にここはドンピシャ。長休明けてからは芝中心に使われ、ここは久々の砂となるが、鞍乗に武豊を配したあたりは勝負気配◎。アタマで突き抜けて不思議ない。これは買うしかねえなあ。

シルバーサーベル【ここは苦しい】
中央でデビューし、1000から1400迄のダート戦を3勝して、地方へ転厩。前々走にはマイルで勝ち星も、元々がスプリンターなだけに、ここは距離的に向かずの印象。また実績、年齢からも静観が妥当。

ジンクライシス【流れ込んでの3着くさい】
昨秋は準オープンV後に参戦のジャパンカップダートで3着と非凡な成長力を見せつけた。その後は常に人気を背負うも一息な競馬が続いているが、まだ見限るのは早計か。基本がHペースとなっての底力比べに秀で、上がり勝負には向かぬタイプだけに連まで考えれば前がやり合う展開の助けが欲しい。

タイガーカフェ【同配合の下2頭も完全芝馬】
ここは2度目のダート戦。唯一の経験となった一昨年のマーチSが勝ち馬から3.7秒離される惨敗では、ここも敬遠。

テイエムリキサン【メイショウボーラー輩出の父も…】
同馬も今回が2度目のダート戦。前回はオープンの1400m戦を2.3秒の惨敗で、ここも静観。

ドンクール【仕切り直しのここは巻き返し十分】
2歳時はデビューから破竹の5連勝を飾り、大物誕生と騒がれたが、今年化け物の登場で一気に脇役に追いやられる始末。それでも小回り1700mに替わるのは好材料。追ってバテぬ驚異的な粘りがもっとも生きるのがこの舞台。ならばここ2走でケチはついたが必ず相手なりに走るタイプから侮れない。

パーソナルラッシュ【昨年の再現濃厚】
超強力メンバー集結となった昨年当レースの勝ち馬。久々も苦にしないタイプだけにここも中心視が妥当。気が悪く発馬に若干の課題も、これもほとんど解消したようで。ベストの小回り1700mならば総合力はナンバーワンか。唯一の不安要素は初となる59キロという酷量か。

ハードクリスタル【好調期に入るとよく走る】
前走でようやく長いトンネルから抜け出た感じだが、相手強化のここは好時計快勝プラス得意の舞台とはいえ過信は禁物。それでも好調期に入ると、好走を繰り返すだけに押さえる必要はあるが、思った以上に妙味はなさそうな感。

■マチカネメニモミヨ【もともと砂馬も…】
来道後は芝ばかり使われ、堅実な走りを繰り返している。もともとは砂馬も正直、年齢的なものか、馬場渋化プラス展開の助けないと、砂の一線級揃うここでは厳しい感が強く、砂に戻るのはマイナスと見る。

マルブツトップ【昨年並みに走れば、連まで】
絶好舞台の小回り1700mに替わり、走り一変した前走。札幌に替わるものの再びの1700mならば引き続き警戒が必要。好メンバー集結の昨年も4着しているあたり、一押し効けば十分に連に絡む力は保持。

モエレアドミラル【斤量有利も】
前走は軽量をフルに生かして4着も、勝ち馬からは0.9秒差では、斤量増も含めてここは強気にはなれず。

■ワンダーハヤブサ【上昇度は一番も、ここは家賃高し】
一気に3連勝し、ついに重賞に挑戦の昇り馬。過去当レースで条件戦から参戦の馬が穴を演出したケースはあるが、いずれも以前に重賞への出走経験あった馬ばかりで、今回が一線級と初対決となる点が微妙。使い詰めでこれ以上の上積みも?なだけに目一杯でも入着か。

《総合評価》
◎ サイレントディール
○ パーソナルラッシュ
▲ マルブツトップ
注 ドンクール