kannbenn2004-01-29

「身長伸びる」に根拠なし 公取委、業者に排除命令
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040128-00000192-kyodo-soci


『人の弱みにつけこむとは最低だ!』
『人を騙して金儲けして、恥を知れ、恥を!』
ねぇひどいですね。僕もひどいと思います。どんどん言うて下さい。


今頃、この事実を知った受講者の人達は「金返せ!」「訴えてやる!」の大合唱やと思います。お気持ちはお察しします。
でも誤解を恐れずに言うと、この講座を受講しようと思った時点で『騙されてもええかな』的な気持ちはあったと思うんです。


そう思う根拠として、まあ広告が胡散臭すぎるでしょ。それに僕の場合だけかも知れませんが、身近に受講者がいない、また成功例を聞かない。他人に言いにくいのかも知れませんがね。どう考えてもそんな簡単に伸びるか?となるはずです。


こういうのにガチンコで駆け込む時点で少しおかしいんちゃうかなと思うんです。もっと先にすることがあって、自分で勉強するとかね。伸びた人に話を聞くとか。それ全部やった上で、頑張った上で最後の砦として受講するならいいんですけどね。


別に受講した人を馬鹿にするつもりは毛頭無くて、ここまで書いていてなんなんですが、僕が言いたいのは本人の“心持ち”ひとつなんじゃないかということなんです。


さっき『騙されてもええかな』的な気持ちがあったんじゃないかと書きましたが、それにプラスして、『いっそ楽しんでしまおう』という気持ちで受講したらいいと思うんです。まあ実際、伸びる!伸びる!とは書いてますが、自分はそない伸びへんかも知れんわけやし、そんな期待せんと、このプロセスを楽しんでもうたらいいんですよ。


例えば、伸びへんかったらどうしょうという悲壮感たっぷりの人の場合、朝起きて身長計って(一般家庭で計れるかは分からん。)伸びてなかったらテンション下がるでしょ。もう一日中ブルーですよ。『お金出して、伸びへん!ホンマどないしょ!』ってな感じです。その内朝起きるのも怖くなります。


対して、楽しんでる人は、伸びてなくとも気持ちに余裕がありますから、ちょっとプロセスを自分でいじったりしてね。遊び感覚で続けられると思うんです。で、もしこれで伸びたら期待してなかった分嬉しいわけですしね。もう最悪ダメやったらネタにしてもうたらいいんですよ。そんな奴周りにいませんから、ちょっとガガーリン的な、植村直己的な、北尾的な感じで美味しいですよ。それで元取れると思うんですけどね。


受講者の人は嘘やった事を知らんほうが幸せやったんじゃないですかね。「うわ!俺は何やってたんや!」ってなるでしょ。ネッシーの研究を何十年もしてた人達も同じようになってもうたんですかね。「俺の30年を返せ!」とネス湖に向かって叫んだら、『俺もだよ!』と石原慎太郎から返事が返って来たりしてね。でもねちょっと矛盾しますが、たとえ結果がダメでも、真剣にやってきた事こそが大事だと思います。いろんな伸長法試してアカンかった人、その経験いい方に利用してください。


かく言う僕も道端で困ってたオッサンに1万円貸したまま返って来てないんですけどね。きっと吉本新喜劇みたいに、そのオッサンが事業で成功して金持ちになって、『あの時のお礼や!』ってスーツケース一杯の札束を持って、会いに来てくれると信じて待ってます。