先週の回顧と、今週のメイン。

だいたい、昨日の東京の芝の異常に気づけなかった事に敗因がある。
昨日の東京7R、2歳500万クラスの『くるみ賞』。
少頭数ということもあり、前半はスローペース。
そしてレース上がりは何と34.1。
勝ったスーパーホーネットにいたっては33.6である。
終いの3Fを全てほぼ11秒フラットで駆け抜けた事になる。
そりゃあスローになればサンデー産駒が1〜3着を独占するよ。
つまり極限の差し比べとなり、斤量に分の牝馬が台頭したという図式ではなかろうか。
ここまで上がりのみの競馬になれば、牡牝の差は最小限に縮まる。
しかし、ここまで極端のスローペースとなることはさすがに予想出来なかった。
1着から5着までが0.3秒差。
10着まででも0.5秒差という事実。
着順の差は通ったコースの差が大きく影響している。
終始、最内の経済コースを通った勝ち馬の鞍上の作戦がピタリとハマったということである。
ということで、レースレベルは明らかに低いと読むのが妥当。
今後は人気になりながら、着順を落とした馬達が巻き返すのは当たり前だし、
配当的にもウマイに決まっている。


さて今週のメインは『アルゼンチン共和国杯』である。
再びスローになるようなら、末鋭い軽量馬が出番となろう。
それにしても、例年に比べ好メンバーが揃った。


菊花賞デルタブルースがここを復帰戦に選んだだけでなく。
京都大賞典で持ち味の粘りを存分に発揮して、0.1秒差②着したコイントス
札幌記念京都大賞典での連続好走が光るファストタテヤマ
こちらも復活を目論むサクラセンチュリーに若駒ニシノドコマデモ
さらに伏兵も多彩で非常に面白い。


そんな中、近年の好走馬には興味深い共通点がある。
それは、前走条件戦で勝ち負けした軽量馬が穴の立役者となっているのだ。
しかし、前走が条件戦の軽量馬なら何でも良いというわけではない。
劇走した上がり馬たちの前走は、芝2300m以上なのだ。
考えてみれば、しごく当然のことなのだが、案外これは見落としがち。
今年、該当する登録馬は・・・なんと!ハイフレンドトライしかいないではないか!
一応、札幌日経OPの①②着であるダディーズドリームとラヴァリージェニオも注意。


では、有力馬たちにとって好走に必要なものとは何か?
今回と同じ東京2500mで行われる重賞は、このアルゼンチンの他にもう一つある。
目黒記念』である。
今年の目黒記念を振り返ると、①着にオペラシチー、②着にウイングランツで決まった。
そして昨年は今年も出走するがチャクラが勝っている。
共通点はそう、3000m以上のレースで好走実績があること。
オペラシチー菊花賞デルタブルースの③着の実績があり、
ウイングランツには、3400mのダイヤモンドS勝ち。
そしてチャクラにはステイヤーズS勝ちの実績があったのである。


さて今年の登録馬に目を移すと、気になるのは
阪神大賞典②着のあるコイントス
昨年菊花賞0.4秒差⑤着のストラタジェム
天春③着、阪神大賞典ステイヤーズS勝利のダイタクバートラム
今年も無視出来ないチャクラ。
やはり菊花賞デルタブルース
忘れちゃいけない天春②着ビッグゴールド
こちらも菊②着、ファストタテヤマ
今回最大の惑星かも、阪神大賞典Vのマイソールサウンド
何と8頭もいるではないか。
これでは前述のハイフレンドトライ以下を加えたら多すぎて馬券にならん。
いやいやご安心下さい。
実は過去4年の当レースではハンデ頭が皆、ぶっ飛んでいるのです。
そして連対馬の斤量はというと、56㌔が最高。
つまり57、58を背負っている馬は減点。
そして必ず1〜3番人気の馬が連対しているので、
長距離実績のある、56㌔以下の人気馬を軸に流せばええんじゃなかろうかと。
結論は出走馬と斤量が確定してからになるんだけども、
今気になってるのは、チャクラかなあと。
昨年は斤量に泣いた分、軽量で出られれば面白い。
後、やっぱりハイフレンドトライ
実力馬多数出走のここなら、来ればデカイ。