嫁の名は…

kannbenn2006-04-05



このところ、登録制のアルバイトを週3回ほどやっている。
編集のアルバイトだけでも食べては行けるが、それでも心許ない。


登録制の分、派遣される現場は日によってほとんどバラバラ。
昨日は夜勤。会社が終わった後、現場となる近くの倉庫へと向かった。

そこは前に何度か行った事がある現場で、見知った顔もチラホラ。
作業内容は至って単純で、ひたすら本をベルトコンベアーに乗せ続けるだけ。
それが流れて、いろんなチラシを拾いながら、封入されていく。

そこでずーっと働いている人に、せいさんという人がいる。
歳は五十ぐらいだろうか。小柄で身長は150㎝ぐらい。
やや童顔で、それを隠すように顔全体に立派な髭を蓄えている。
いつも緑のポロシャツを着ていて、とても気さくで、おしゃべり好き。
昨日も向こうから話しかけてきた。


俺の嫁さんはよ、アメリカ人なんだよ。知ってる?』
聞くと、昔、ディスコで逆ナンパされたらしい。
せいさんは小柄だが、奥さんは180㎝近くあるらしく、
しきりにこんなに高い!と背伸びして、手を上げるせいさん。
『Hがやりにくくてよー。』
しかも、息子二人はハーバード大学に通っているそうだ。
真偽のほどは確かではないが、ニコニコと笑顔でそう話す
せいさんの顔を見ていたら、別に腹も立たないし、どちらか分からなくなる。
単調な作業だが、アレコレせいさんの話を聞いていたら、あっという間。
気付けば朝である。
『また来いよな。』とせいさん。
凄いのは、夜中の仕事であるが、いつも笑顔で、辛い顔ひとつ見せない所。
ありがちな愚痴も言わない。ありがちな悲壮感もかけらもない。
『また来ます。』と言って別れた。


今日の船橋競馬のメインは牝馬限定の地方・中央交流重賞マリーンカップ
メス馬同士の戦いであり、一長一短のメンバー構成。
これに朝方から降り出した雨が混戦に拍車をかける。
パッと目に飛び込んで来たのは、6枠10番グラッブユアハート
この馬はアメリカで産まれてから、日本にやってきたいわゆるマル外。
せいさんの話を聞いていたので、余計に気になった。
しかも、入った6枠の色は緑。せいさんのいつも着ているシャツの色。
どうせ普通に買っても当たらないので、今日はこの馬から買ってみる。
相手は同じく海外生まれの5番と同じ枠の9番。
あと去年ここを勝っている2番でどうか。
奥さんの名前がマリーンとかだったら鉄板なんだが。
今度会った時に聞いてみよう。



結果↓
http://www2.keiba.go.jp/keibaWeb/PageFlows/RaceMarkTable/RaceMarkTableController.jpf?k_babaCode=19&k_raceNo=10&k_raceDate=2006%2F04%2F05